転生却の理

ゆめにみた人
その涙が薄情だって言うの
心がはためく、記憶が翻る
たまゆらに恋
背後からは狡い
薬指で契れば
彼女は膝を折り慟哭する
忘れられないから、恋。
哀しみを受けたのに、無傷でいられる訳がない
救いの瞳に口づけを
雨の日も、嫌いじゃないの
涙が想いと際限なく込み上げてきて、それで、
こんなにも容易く、指間からこぼれ落ちてゆくものかと
空しか見えなかった
そして戻る
蜜月の追憶
捧げた愛には億千の、
それならば、永遠も悪くない



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